小学生がかけっこで1位を目指すには?運動会前に見直したい走り方と練習方法

「運動会のかけっこで1位になりたい」「今年は前の方でゴールしたい」。子どもがそう思っているなら、ただ何本も走り込むより、スタート、加速、腕振り、姿勢、最後まで走り切る力を整えることが大切です。

もちろん、かけっこは同じ組の相手や距離、当日の体調によって結果が変わります。練習すれば必ず1位になれると約束できるものではありません。

それでも、短距離で力を出しやすい走り方を覚えることで、今より良い走りを目指すことはできます。この記事では、小学生がかけっこで1位を目指すために、家庭で見直したいポイントと練習方法を解説します。

この記事の結論

小学生がかけっこで1位を目指すなら、長い距離を何本も走るより、短距離で差がつきやすいポイントを絞って練習することが大切です。

特に見直したいのは、次の5つです。

  • 合図への反応
  • 最初の一歩と3歩目までの加速
  • 腕を前後に振ること
  • 上体が後ろに逸れない姿勢
  • ゴールの先まで走り切ること

ただし、順位は相手や組み合わせ、当日の体調にも左右されます。親ができるのは「必ず1位にする」ことではなく、子どもが力を出しやすい走り方と、前向きに挑戦できる状態を整えることです。

かけっこで差がつくポイント

かけっこは短い距離ですが、差がつくポイントはいくつかあります。

特に大切なのは、スタートの反応、最初の3歩、加速中の姿勢、腕振り、ゴール前で力を抜かないことです。

50m走のように距離が短い場合、スタートで少し遅れるだけでも、その差を取り返すのは簡単ではありません。また、途中で上体が後ろに逸れたり、腕が横に振れたりすると、前へ進む力が逃げやすくなります。

1位を目指すなら、「たくさん走る」だけでなく、「どこで差がついているか」を見ていきましょう。

見直すポイント よくある状態 家庭での確認方法
スタート 合図から動き出すまでに間がある 手拍子や「よーい、ドン」で5メートルだけ走る
最初の3歩 一歩目が小さい、上体がすぐ起きる 5〜10メートルで最初の3歩だけを見る
腕振り 腕が横に流れて身体がぶれる その場で前後に振れているか確認する
姿勢 上体が後ろに逸れる 顔を前に向け、身体全体が前へ進んでいるか見る
ゴール前 ゴール直前で力が抜ける ゴールの少し先まで走る目印を置く

まずはスタートの反応を整える

かけっこで一番最初に見直したいのは、スタートです。

合図を聞いてから動き出すまでに時間がかかる子は、走る速さがあっても序盤で差をつけられやすくなります。

家庭では、5メートルほど先に目印を置き、手拍子や「よーい、ドン」の合図で走り出す練習をします。ポイントは、最初の一歩を前に出すことです。

「よーい」で身体が固まりすぎる場合は、手拍子や名前を呼ぶ合図など、少し遊びに近い形から始めると反応しやすくなります。練習は3〜5本で十分です。

最初の3歩で加速する

短距離では、スタート後の最初の3歩がとても重要です。

一歩目が小さすぎる、上体がすぐ起き上がる、足だけが前に出る走り方になると、加速しにくくなります。

意識したいのは、身体全体を前へ進めることです。強く地面を蹴ろうとしすぎるより、前へ倒れ込むように一歩目を出し、腕を前後に振ってリズムを作ります。

家庭では、5〜10メートルだけを走り、最初の3歩に集中する練習がおすすめです。長い距離を走るより、短い距離で良い動きを確認しましょう。

腕振りは「大きく」より「前後に」

かけっこで速く走ろうとすると、腕を大きく振ろうとして肩に力が入りすぎることがあります。

大切なのは、大きさよりも方向です。腕が身体の前で横に流れると、上半身が左右にぶれ、まっすぐ前へ進みにくくなります。

まずはその場で、肘を軽く曲げ、肩に力を入れすぎずに前後へ振る練習をします。慣れてきたら、その腕振りのまま10〜20メートルを走ります。

親が声をかけるなら、「大きく振って」よりも「前と後ろに振ろう」「顔は前を向こう」のように、子どもが意識しやすい言葉がよいでしょう。

ゴールの先まで走り切る

かけっこで意外と差がつくのが、最後の数メートルです。

ゴールラインが近づくと、周りを見たり、安心して力を抜いたりする子がいます。すると、最後にスピードが落ちてしまいます。

練習では、ゴールラインの少し先に目印を置き、そこまで走り切るようにしましょう。「ゴールで止まる」ではなく、「ゴールの先まで走る」と伝えると、最後まで力を出しやすくなります。

本番で伝える言葉は多くしない方がよいです。「前を見る」「最後まで走る」のように、短い合言葉にしましょう。

家でできる1位を目指す練習メニュー

家庭で行う練習は、短時間で十分です。疲れるまで走らせるより、良い動きを確認して終える方が効果的です。

たとえば、次のような流れです。

  • その場の腕振りを1分
  • 5メートルのスタート練習を3本
  • 最初の3歩に集中する10メートル走を3本
  • 20メートルを気持ちよく走る練習を2本
  • 最後に良かったところを1つ伝える

毎日長く練習する必要はありません。運動会前は、疲労を残さず、自信を持って本番を迎えることも大切です。

前日にやりすぎない

運動会の前日に、焦って何本も全力疾走するのはおすすめできません。

疲れが残ると、本番で動きが重くなったり、フォームが崩れたりすることがあります。前日は軽い腕振り、スタートの確認、短い距離を数本走る程度にして、早めに終えるのがよいでしょう。

当日の朝も、細かいアドバイスをたくさん伝えるより、「前を向いて最後まで走ろう」など、1つだけ合言葉を決めておく方が子どもは走りやすくなります。

1位を目指すときの親の声かけ

1位を目指すことは、子どもにとって大きな挑戦です。だからこそ、親の声かけは大切です。

「1位になれなかったらダメ」ではなく、「昨日よりスタートが良くなった」「最後まで走れた」「自分から練習できた」と、過程を認める声かけをしましょう。

順位だけで評価すると、子どもは走ることを怖がりやすくなります。一方で、小さな変化を認めてもらえると、挑戦する気持ちが続きやすくなります。

1位を目指すことと、結果だけで責めないことは両立できます。

長期的には身体の土台づくりも大切

文部科学省の幼児期運動指針では、走る、跳ぶ、よける、バランスを取る、用具を操作するなど、多様な動きを経験する重要性が示されています。

小学生でも、鬼ごっこ、ケンケン、スキップ、ボール遊び、短いダッシュ、止まる・曲がる動きは、走る力の土台になります。

スポーツ庁の令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果も、子どもの体力や運動習慣を考えるうえで参考になります。かけっこで速く走る力は、運動会前だけでなく、日常的な身体づくりともつながっています。

参考:文部科学省「幼児期運動指針」

参考:スポーツ庁「令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」

キャスクでできるサポート

キャスクスピードトレーニングでは、小中学生を対象に、コーディネーション、アジリティ、スピード、クイックネスを主軸として、子どもの「動く」「走る」力を高めるトレーニングを行っています。

かけっこで1位を目指す場合、直線を速く走るスプリント能力は大切です。ただし、スタートの反応、姿勢、腕振り、加速、最後まで走り切る力など、複数の要素を整える必要があります。

運動会や50m走に向けて走り方を見直したい方は、専門的な視点で身体の使い方を確認してみるのも一つの方法です。

公的情報は、子どもの運動経験や身体づくりを考えるための参考です。CASQが公的機関から推奨・認定されているという意味ではありません。

よくある質問

Q. 小学生がかけっこで1位になるには何を見直せばよいですか?

スタートの反応、最初の3歩、腕振り、姿勢、最後まで走り切ることを見直しましょう。ただし、順位は相手や当日の状況にも左右されます。

Q. 運動会前日は練習した方がよいですか?

前日に何本も全力で走るのは避けた方がよいです。軽い腕振りや短いスタート確認にとどめ、疲れを残さないことを優先しましょう。

Q. 親はどんな声かけをすればよいですか?

「1位にならないとダメ」ではなく、「最後まで走れた」「スタートが良くなった」など、過程と変化を認める声かけが大切です。

まとめ

小学生がかけっこで1位を目指すには、走り込みの量よりも、スタート、最初の3歩、腕振り、姿勢、最後まで走ることを整えるのが大切です。

結果は相手や当日の状況にも左右されますが、走り方を見直すことで、今より良い走りを目指すことはできます。

親は順位だけを見ず、子どもの挑戦と小さな変化を認めながらサポートしていきましょう。

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