子供の足が速くなる練習方法|家でできるトレーニングと注意点

子供の足を速くするには、ただ走る量を増やすだけではなく、姿勢、腕振り、接地、スタート、止まる・曲がる動きをバランスよく練習することが大切です。

「家でできる練習を知りたい」「運動会や50m走までに少しでも速くしたい」「サッカーで相手に追いつけるようにしたい」と考える保護者の方は多いと思います。

家庭でもできることはあります。ただし、長い距離を走らせたり、全力ダッシュを何本も繰り返したりするだけでは、走り方の癖が強くなることもあります。大切なのは、短い時間で良い動きを覚えることです。

まず走り方の癖を観察する

練習を始める前に、まずお子さまの走り方を横から見てみましょう。

上体が後ろに倒れている、腕が横に振れている、足が身体より前に出すぎている、スタートの一歩目が遅い、走ると身体が左右にぶれる、止まるときにバランスを崩す。こうした癖がある場合は、練習量を増やす前に身体の使い方を見直すことが大切です。

スポーツ庁の全国体力・運動能力、運動習慣等調査は、子供の体力や運動習慣を継続的に把握する公的調査です。個別の練習法を示すものではありませんが、子供の体力や運動習慣を社会全体で見るうえで重要な情報源です。

参考:スポーツ庁「令和7年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」

足が速くなるために見たい4つのポイント

足を速くする練習では、フォームを細かく分解しすぎるより、まず大きなポイントを見ると分かりやすいです。

1つ目は姿勢です。頭、背中、腰が大きく崩れず、少し前へ進みやすい姿勢を作れるかを見ます。上体が後ろに倒れると、足だけで前に進もうとして動きが重くなりやすいです。

2つ目は腕振りです。腕が身体の前で横に流れると、上半身がぶれてまっすぐ進みにくくなります。肩に力を入れすぎず、前後にリズムよく振ることが大切です。

3つ目は足の着き方です。足が身体より前に出すぎると、ブレーキをかけるような走りになりやすくなります。地面を強く叩くより、身体の下に近い位置でリズムよく接地する意識を持ちましょう。

4つ目はスタートの一歩目です。かけっこやサッカーでは、最初の一歩が遅れると短い距離で差がつきやすくなります。止まった状態から素早く前へ出る練習が重要です。

家でできる練習1:姿勢づくり

速く走るためには、まず姿勢を整えることが大切です。

壁の前に立ち、頭から足までを一直線に保ったまま、身体全体を少し前へ傾けます。腰だけを曲げるのではなく、身体を一本の線のように保つことがポイントです。

慣れてきたら、その姿勢から軽く足踏みをします。姿勢が崩れず、足だけがバタバタしないかを確認しましょう。サッカーでも、相手やボールを見ながら動くため、安定した姿勢は大切です。

家でできる練習2:腕振り

腕振りは、走るリズムと身体の安定に関わります。

肘を軽く曲げ、肩に力を入れすぎず、前後に振ります。大きく振ることよりも、横に流れないこと、身体が左右にぶれないことを意識しましょう。

保護者が見るときは、「もっと速く振って」よりも、「前後に振れているね」「肩の力が抜けているね」と良い動きを伝えると、子供も続けやすくなります。

家でできる練習3:その場ジャンプ

足を速くするには、地面に力を伝える感覚も大切です。

その場で小さくジャンプし、着地したらすぐ次のジャンプへつなげます。高く跳ぶことよりも、姿勢を崩さず、リズムよく行うことを意識します。

CDCは、6歳から17歳の子供に対して、毎日60分以上の中高強度の身体活動を推奨しており、その中には走る、跳ぶ、筋肉や骨に刺激を入れる活動も含まれます。ただし、家庭練習で回数を増やしすぎる必要はありません。安全な場所で、少ない回数から始めましょう。

参考:CDC「Child Activity: An Overview」

家でできる練習4:スタートの一歩目

サッカーやバスケでは、止まっている状態から素早く動き出す力が重要です。

保護者が手を叩いたら一歩目を出す、名前を呼ばれたら前へ出る、右・左・前の合図に反応して一歩動くなど、短い反応練習を行います。

ポイントは、長い距離を走ることではありません。最初の一歩を前に出せるか、姿勢が後ろに残っていないか、反応したあとに止まれるかを見ます。

家でできる練習5:止まる・曲がる

球技で使える速さを伸ばすには、走る練習だけでなく、止まる練習と曲がる練習も必要です。

2〜3メートル先に目印を置き、そこまで走って止まります。止まったら右や左へ一歩動き、慣れてきたら保護者の合図で方向を変えます。

速く動くことだけを優先すると、膝が内側に入りすぎたり、上体が大きく倒れたりすることがあります。良い姿勢で止まり、次の方向へすぐ動けることを大切にしましょう。

走る練習だけに偏らない

文部科学省の幼児期運動指針では、体のバランスをとる動き、体を移動する動き、用具などを操作する動きが示されています。小学生でも、走る練習だけに偏らず、跳ぶ、止まる、曲がる、バランスを取る、反応する動きを組み合わせることが身体づくりにつながります。

家庭での練習は、短い時間で集中して行うことが大切です。疲れてフォームが崩れた状態で繰り返すと、悪い動きが身についてしまうことがあります。走る量を増やすより、良い動きで終えることを意識しましょう。

参考:文部科学省「幼児期運動指針」

自己流だけで難しいこと

家庭練習は有効ですが、フォームの癖や接地、重心移動、方向転換の姿勢は、見た目だけでは分かりにくいことがあります。

たとえば、本人は一生懸命走っているのに、足が前に出すぎてブレーキがかかっている場合があります。腕を大きく振っているつもりでも、横に流れて身体がぶれていることもあります。

キャスクスピードトレーニングでは、小中学生を対象に、「走る」「止まる」「曲がる」「反応する」といったスポーツに必要な身体の使い方を指導しています。CASQの案内は、公的機関が特定スクールを推奨しているという意味ではなく、子供の運動経験の重要性を踏まえたスクール独自の取り組みとして紹介しています。

よくある質問

Q. 子どもの足を速くするには毎日走るべきですか?

毎日長く走る必要はありません。疲れてフォームが崩れるほど走るより、短い距離で良い姿勢や腕振りを確認する方が取り組みやすいです。

Q. 家でできる一番簡単な練習は何ですか?

その場の腕振り、5〜10メートルのスタート練習、目印まで走って止まる練習から始めるとよいでしょう。

Q. サッカーやバスケにもつながりますか?

つながる場合があります。球技では直線の速さだけでなく、一歩目、反応、止まる・曲がる動きも大切です。

まとめ

子供の足が速くなるためには、ただ走る量を増やすだけでは不十分です。

姿勢、腕振り、接地、ジャンプ、スタート、止まる・曲がる動きをバランスよく練習することが大切です。特にサッカーやバスケでは、直線の速さだけでなく、一歩目、方向転換、反応、バランスがプレーに大きく関わります。

家庭では、短い時間で良い動きを確認し、できたことを具体的に伝えながら続けましょう。

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お子さまの走り方を見直したい方、運動会や50m走、サッカーに向けて身体の使い方を整えたい方は、キャスクスピードトレーニングのスクールや体験レッスンをご確認ください。

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